2025年12月

BMFTR、支援プロジェクト「GO-Bio next」を開始(12月1日)

連邦研究・技術・宇宙省(Bundesministeriums für Forschung, Technologie und Raumfahrt:BMFTR)は、新しいバイオテクノロジー起業支援プロジェクト「GO-Bio next」を開始した。2032年までに総額1億ユーロ以上の資金が投入され、研究者がバイオテクノロジー研究で得られた有望な研究成果を市場性のある企業へと転換するための支援が行われる。Dorothee Bär研究・技術・宇宙大臣は、バイオテクノロジーは、ドイツのハイテクアジェンダが明確に焦点を当てている重要技術であり、ドイツを同分野で最も革新的な拠点に発展させたいと述べた。ハイテクアジェンダによる支援は、最長 3 年、2 段階で実施される。この支援は、先進的な研究アプローチを持つチームに対し、フェーズ Iとして事業化や起業を支援し、フェーズ IIとして企業の持続的な確立と規模拡大を支援するものである。

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グローバルサウス諸国とのパートナーシップの鍵としての大学協力(12月2日)

ドイツの大学は近年、グローバル・サウス諸国との国際的な学術協力において重要な役割を担っている。こうした連携は積極的な対外科学政策の一環であり、変化する世界秩序におけるドイツの立場確率に寄与している。2025年12月3日と4日、ドイツ学術交流会(Deutsche Akademische Austauschdienst:DAAD)主催の会議がベルリンで開催され、大学連携の将来が議論される。DAAD会長のJoybrato Mukherjee教授は、グローバル・サウス諸国との大学間連携は双方に利益をもたらすと説明し、続けて、信頼構築や革新促進、人材不足対策などの課題克服にも貢献すると述べた。

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2026年Gottfried Wilhelm Leibniz賞の受賞者決定(12月11日)

ドイツ研究振興協会(Deutschen Forschungsgemeinschaft:DFG)は、2026年のGottfried Wilhelm Leibniz賞の受賞者を発表した。本賞はドイツで最も重要な研究助成賞であり、今回は女性研究者3名及び男性研究者7名の計10名が選ばれた。10名のうち、3名が人文・社会科学、2名が生命科学、3名が自然科学、2名が工学の分野から選ばれている。受賞者は144名の候補者の中から選考委員会を経て決定された。各受賞者には250万ユーロの賞金が授与され、最長7年間、研究のために使用できる。授賞式は2026年3月18日にベルリンで開催される。

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DFG、9件の研究グループと1件の共同研究グループを新たに助成(12月12日)

ドイツ研究振興協会(Deutschen Forschungsgemeinschaft:DFG)は、DFG評議会の勧告に基づき、新たに9件の研究グループ(Forschungsgruppen)と1件の共同研究グループ(Kolleg-Forschungsgruppe)の設置を決定した。新たな研究グループには、間接経費に充てる22%のプログラム定額費を含め、総額約4,900万ユーロが助成される。また、既存の研究グループ9件及び共同研究グループ1件に対する助成期間への延長も決定された。新規研究グループのうち1件は、ドイツ・オーストリア・スイス(D-A-CH)連携の一環としてスイス国立科学財団(Swiss National Science Foundation:SNSF)と共同で助成される。延長対象のうち2件は、オーストリア科学基金(Austrian Science Fund:FWF)及びSNFと、さらに2件はFWFと共同で助成される。研究グループは、研究者が喫緊の学術課題に取り組み、革新的な研究の方向性を確立することを可能にするもので、助成期間は最長8年間である。

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次期EU研究イノベーション枠組みプログラム(FP10)に向けた提言(12月17日)

欧州連合(EU)は現在、2028年以降の次期研究イノベーション枠組みプログラム(FP10)の方針を定めている。ドイツ研究振興協会(Deutschen Forschungsgemeinschaft:DFG)、ドイツ大学学長会議(Hochschulrektorenkonferenz:HRK)、ライプニッツ協会(Leibniz Association)は、欧州委員会の研究イノベーション資金の独立したプログラムを維持する決定を歓迎する一方、欧州理事会、欧州委員会、欧州議会に対し、新たな欧州競争力基金との連携強化等、欧州研究領域にとって極めて重要なこのプログラムを改善するよう求めている。FP10により、EUは2034年までの研究・イノベーション方針を定め、総額約1750億ユーロの予算が見込まれている。DFG、HRK、Leibniz Associationは、共同意見書において、現在議論されている計画における課題と不足点を特定し、欧州研究を持続的に強化するための解決策を提言している。

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DAAD、英国の「Erasmus+」への復帰を歓迎12月17日)

ドイツ学術交流会(Deutsche Akademische Austauschdienst:DAAD)会長のJoybrato Mukherjee教授は、2027年から英国がEUの「Erasmus+」(欧州委員会主導の留学サポートプログラム)に復帰することについて、次のとおり歓迎のメッセージを発表した。

-この重要な決定は、欧州における国境を越えた教育と交流の強化に向けた強いメッセージである。英国およびEUの若者に、国際的な学びと個人的・学術的成長の新たな機会が再び開かれる。「Erasmus+」への参加は、学術的移動性だけでなく、異文化交流を強化し、活力ある欧州のアイデンティティの形成にも大きく寄与する。若者を取り巻く課題が複雑化する中、こうした経験は国境を越えた理解と開放性、結束を促進する。今回の合意は、学術コミュニティの再接続と機会拡大に向けた重要な一歩である。-

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AvH、新しい研究賞を創設し、フンボルト教授職への資金援助を拡充(12月18日)

アレクサンダー・フォン・フンボルト財団(Alexander von Humboldt-Stiftung:AvH)は、連邦研究・技術・宇宙省(Bundesministeriums für Forschung, Technologie und Raumfahrt:BMFTR)の1.000-Köpfe-Plus-Programm(Global Minds Initiative)による資金援助の結果、フンボルト教授職への資金援助を拡大することが可能となった。フンボルト教授職の助成額は、従来の最大 500 万ユーロから最大1,000 万ユーロへ引き上げられる。また、これまでは5 年間の助成期間終了後に、2 年間の延長申請する必要があったが、今回、通常の助成期間が5年から 7 年間へ延長される。これらの変更は、フンボルト教授職の国際的な競争力を高めることを目的としている。ドイツで最も価値のある研究賞であるフンボルト教授職は、ドイツの大学が国際的にトップクラスの研究者たちと長期的に協力する立場を確立するものであり、ドイツの研究拠点としての魅力を持続的に維持することに貢献する。

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国家研究安全プラットフォーム設立にかかる主要事項に関する合意により、ドイツの研究の安全性が強化(12月19日)

連邦研究・技術・宇宙省(Bundesministeriums für Forschung, Technologie und Raumfahrt:BMFTR)、州の科学省、ならびにドイツ学術機関連盟(Allianz der Wissenschaftsorganisationen)は、研究安全性の強化および国家研究安全プラットフォームの構築に向けた主要事項について合意した。Dorothee Bär研究・技術・宇宙大臣は、連邦・州・連盟は責任を共有し、透明性の高い、安全な研究システムの構築を目指し、その中心となるのは国家研究安全プラットフォームの設立であると述べ、これは調整・統合機能を担い、研究者が機会とリスクを適切に評価・検討することで、リスクを低減できるよう支援することを目的とするものと紹介した。また、今回の合意は欧州および国際のパートナーに対しても強いメッセージであり、ドイツは研究安全性を包括的かつ国家全体で、科学界との緊密な連携のもとで取り組む姿勢を示すものと加えた。

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ドイツの大学における留学生数、40万人超に増加(12月19日)

ドイツ学術交流会(Deutsche Akademische Austauschdienst:DAAD)のスナップショット調査によると、今冬学期、ドイツの大学に在籍する留学生・博士課程学生は約42万人に達し、ドイツの多くの大学は、世界中、特に米国からの学生・若手研究者にとって魅力的な留学・研究先となっていることが確認されている。特にSTEM(Science, Technology, Engineering and Mathematics)分野で優秀な人材を引きつけている点が強調されている。調査によれば、調査参加大学の67%が、米国の学生からの関心増加を確認しており、また、46%の大学が今後1年で英語による学位プログラムを拡充する見通しを示した。新規に入学した留学生数も増加し、特に修士課程で顕著である。一方で、ビザ手続き、住宅不足、生活費の高さが主な障壁として挙げられた。DAADはこれらの結果から、2025/26年冬学期における留学生数は、約42万人規模と予測している。

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